ざっくり言うと、StarBurstはBrookが初めて手がけた完成品のレバーレスアーケードコントローラーです。
これまでBrookは変換アダプターや基板のメーカーとして有名でしたが、完成品アケコンに本格的に参入したのはこのモデルが最初になります。
Brookは格ゲー界隈では昔からおなじみで、
とくに入力遅延の少なさや対応ハードの多さで信頼されてきたアケコンの基盤を取り扱ってきたメーカーです。
プロゲーマーからも愛用されていて、その存在感はかなりのものです。
そんなBrookが自ら設計・開発したStarBurstは、機能・作りの頑丈さ・操作感、どれをとってもクオリティが高いです。
何より、組み立て不要でBrookの最新基板がすぐに使える完成品というのがうれしいポイント。

細かい部分はレビュー動画をチェック!
Brook製品の信頼性と格ゲー界での評価
Brook製品は、コアな格ゲーマーなら一度は触れたことがあると思います。
特に有名なのがUniversal Fighting Board(UFB)という基板で、
対応ハードが多く、遅延が最も少ないと言われている優れもの。これを使ってるプロもかなり多いです。
そんな実績があるメーカーなので、StarBurstは登場前から注目度はかなり高かったです。
サポート面や信頼性についても、これまでのBrook製品と同レベル。

過去レビューしたアケコン基盤達
本体サイズと重量から見る使用シーン
StarBurstは見た目コンパクトで、実際のサイズもかなりスリムです。
本体の幅は約30cm、奥行きは約13cm(実質的には12.5cmほど)と、他のレバーレスと比べてもかなり小さめ。
このおかげで、机の上でも場所を取りにくく、プレイ中も腕の可動域をしっかり確保できます。
重さは約834gと軽量で、持った瞬間に「軽っ!」って思うくらい。
長時間の持ち運びや、遠征用としてもぴったりな重量感です。ただ軽すぎて動いてしまう、みたいなことはなく、底面の滑り止めもしっかり効いていて安定感もバッチリです。

高品質なカバーと角度調整機能の使い勝手
StarBurstはアクリル素材でできていて、見た目はクリアで高級感もあります。
しかも、カバーはただの飾りじゃなく、本体の傾きを変えられるようになっています。
実際に角度をつけてみると、思った以上に手首の負担が減ってプレイしやすく感じました。
細かい操作を求められる格ゲーではありがたい機能です。
持ち運び面でいうと、付属のストラップが意外と便利です。本体の両端にストラップ用の金具がついていて、肩掛け状態で移動ができます。



手の大きさに対応した広めのボタン間隔
StarBurstのボタン配置は、一般的なレバーレスと比べてちょっと広めに設計されています。これが意外と使いやすくて、手が大きい人でも指が窮屈になりにくいです。
広めといっても極端じゃないので、違和感は少なめ。パッと見では気づかないけど、プレイ中の快適さにちゃんと影響してくる絶妙な設計です。

凹型キーキャップの特徴とメリット
キーキャップは凹型デザインになっていて、指先が自然とフィットしやすい形状。
ピアノ押し(連打)や細かい移動を多用する鉄拳のようなゲームでは、この凹みがけっこう効いてきます。細かいけど実際使うとわかるポイントです。

小指用追加ボタンの実用性と課題
StarBurstには、小指用のボタンが追加されていて、動作を割り当てられます。人によってはめちゃくちゃ便利に感じると思います。
ただし、小指を積極的に使う操作に慣れていない人にとっては、最も使いづらいボタン位置になります。
この辺りは、自分のプレイスタイルに合わせてカスタム設定で調整するのが前提になってます。
後述の親指3ボタン操作であれば欠点が解消され、独自の操作ができるようになります。

ターボ機能の設定方法と使いどころ
StarBurstには、連射機能(ターボ機能)も備わっています。特定のボタンに対して連打設定ができて、たとえばトレモでのボタン連打チェックなんかで重宝します。
Fnキーとの組み合わせでオンオフができるので、必要なときだけ使える柔軟さがありがたいです。ただし、オンライン対戦では念のためオフにしておくのがおすすめ。
SOCD切替の4モード
SOCD(同時押しの処理方式)についても、StarBurstは4つのモードが選べるようになっています。これはプレイヤーの好みに合わせて使い分けられる仕様です。
例えば「左右同時でニュートラル」や「右優先」など、それぞれのゲームやルールに応じて切り替えられるのが便利。Fnキー+該当ボタンでサクッと変更できます。
左右スティック切替・仮想タッチパッド・トーナメントモードによる誤操作防止
左スティックと右スティックの入力モードを切り替えられるのも地味に便利なポイントです。これもFnキーから切り替え可能。
さらに、仮想タッチパッド機能もあるので、タッチパッド入力を必要とするタイトルでも安心。PS5の格ゲーや一部機能が必要なシーンでしっかり対応できます。
誤操作を防ぐための「トーナメントモード」も搭載されています。これをオンにすると、ホームボタンやファンクションキーといった誤爆しやすいボタンを無効にできる仕組みです。
大会など、絶対に操作ミスしたくない場面ではマストで使いたい機能です。
LEDライティング機能の魅力
StarBurstは見た目にもこだわっていて、LEDライティングがかなり派手です。起動時にロゴが光るほか、各種ボタンにもLEDが内蔵されていて、プレイ中もテンションが上がります。
光り方はモードごとに切り替えられて、パターンや速度の変更も可能。自分好みに演出できるのが楽しいポイントです。


天板のアートワーク変更方法
StarBurstは天板部分がアクリルパネルで構成されていて、自分で印刷したアートワークを挟んでカスタマイズできます。
分解も工具1本で簡単にできるので、好きなイラストやチームロゴを入れるのもアリ。見た目にこだわりたい人にもピッタリな仕様です。

スイッチの押し心地と反発力の評価
StarBurstに搭載されているスイッチは、押し心地が良く、それでいてしっかりと反発があります。入力後の戻りが速いので、テンポの速い操作にもちゃんとついてきてくれる印象です。
たとえばスト6で波動・昇龍のようなコマンド入力、鉄拳の移動操作の際はスムーズで、ミスが少なく感じました。連打系の技も反発の強さが手助けしてくれるので、使っていてかなり気持ちいいです。
ストロークは長めなので、気になる方はスイッチカスタマイズか、交換をおススメします。


ピアノ押しとスライド操作の向き不向き
ピアノ押し(高速な連続入力)に関しては、キーの戻りが早いためかなりやりやすいです。
鉄拳の「666入力」など、素早い連続操作が求められるテクニックにも対応しやすい。
一方で、スライド入力に関してはキーの間隔が広めな事と凹みキーキャップなので、やりにくいです。
滑らせるというよりは、1つ1つのキーを正確に押していく操作スタイルの方が相性がいいです。
鉄拳8でなら標準、スト6で使うならキーキャップを凸形のものに交換しましょう。
複雑な操作にも対応できる親指活用法
指のホームポジションを通常の位置から右にズラすことで親指で3ボタン操作が可能になります。スト6のパリィ、インパクト、ジャンプを全て操作できたり、複雑なボタン同時押しがやりやすくなります。
鉄拳8でも瞬間的な入力が必要な場面で役立ちます。これまで薬指や小指で押していた操作を親指に任せられるのは、かなり革新的な変化です。
ただし、鉄拳8に関しては移動操作を複数設定できないため、親指ボタンの利点を活かしにくい場面もあります。
複数移動操作が必要なく、ボタン設定も多くなくても問題ないキャラの場合にStarBurstを使用するのがおススメです。

詳細は動画で解説しているので気になる人はチェックしてみてください

販売価格と購入可能なショップ情報
StarBurstは現時点で約36,000円(税込)前後で販売されています。
AmzonのBrook公式ページからの購入がおススメ。
他のレバーレスと比べると、StarBurstは「携帯性」「操作性」「カスタマイズ性」のバランスが非常に良いです。特に親指3ボタンや角度調整など、プレイヤー目線の工夫が随所にあります。
価格帯的には中〜高価格帯に入りますが、それに見合うだけの完成度と機能が詰まっていると感じました。
実際に使っているユーザーからは、「入力精度が高い」「長時間使っても疲れにくい」といった高評価が多いです。一方で、「スライド入力は慣れが必要」「小指ボタンは人によって合う合わないがある」といった癖もあります。
全体として品質、機能面、信頼性を考えると、かなり高い完成度を誇り軽量コンパクトなレバーレスの中で選択肢の1つとして上がってくると思います。自分のプレイするゲーム、キャラ次第では理想的なアケコンになると思います!